まぶた

読書記録

伊坂幸太郎「終末のフール」

 「あれは選択の権利が、冨士夫君になかったんだよ」

死ぬくらいなら死んだほうがマシだ

食後はオセロに限る

虫みたいだし

曖昧模糊とした幸福感

ジムの事務の人

絶望するのにももう飽きた

少年よ、これが詭弁だ

キャッシュディスペンサーの音声なみにしか、心がこもっていなくて

できる限り、物理的な攻撃を避け、化学的なスプレー攻撃を選択しようとする

すでに矛盾を通り越して、はちゃめちゃとしか思えない台詞を吐いた

2016/02/07
#すきなことば

川村元気「世界から猫が消えたなら」

世の猫たちと同じく、うちの猫も紙系には目がない

キャベツ

フーカフー

世界が変わるような気がしていた

人生は近くで見ると悲劇だけれど、遠くから見れば喜劇だ

死と生は等価である

あるべき未来への後悔

寝子

自由は、不安を伴う

世界に何かが存在する理由はあっても、失われる理由なんて、まったくないんだ

猫が人間のそばにいてくれてるだけ


2016/01/21
#すきなことば

森博嗣「スカイ・クロラ」

世の中のほとんどの差は、直接か間接かの違いなのだ

言葉の方が、人よりも一瞬だけ早く死ぬ

生きている、という不自由さ

北極探検隊のソリに縛られた荷物くらい気が利かない

自分のものは、何も壊せなくなる

理解しようとすること自体、理解していない証拠

生と死の秘密の関係

生きていることを確かめたかったら、死と比較するしかない

明滅

煙草がまだ半分ほど残っていた。人生と同じで、途中で踏み潰すわけにはいかない

草薙水素博物館

誰の人生でもないんじゃないかな

自分の責任だと考えることが、一番楽なのだ

昨夜、僕が眠れなかったのも、きっと、昨日と今日を滑らかにつなぐためなのだろう。

ずっと、ぼうっとしていてくれたら、どんなに素敵だろう

酒のないパーティなんて、ゾンビの誕生日会みたいなもんだ

僕のボールが「ただいま」も言わずに戻ってきた

ジグソーパズルみたいに、我慢のならない存在、あるいは堪らない魅力なのだろう

人に理解されることほど、気色の悪いことはない

自分で勝ち取ったものなどありはしない


2016/01/21
#すきなことば

伊坂幸太郎「チルドレン」


時間は金ってことは、金を預かるのが銀行なんだから、ここには時間だってあるんじゃないか。

人質1ダース

人質としての作法

声なんて温度でしかないよ

音というのは川の中で魚を拾うようなものなんだよ

好きな子からもらって、喜んで開けたら、みんながもらっている義理チョコと一緒だった、というのと、同じくらいの悲劇だ

女子トイレは迷路になってんのかよ!時間が止まってんのかよ!

自分で自分の愚かさに気づかないのは、罪じゃないですよね

武藤だから無糖

ライバルが人間であれば、わたしはもっと鷹揚に構えている 

「絶対」と言い切れることがひとつもないなんて、生きている意味がないだろ

自分だけ金を手に入れたからって、いい気になるなよ

陣内は世の中の面倒なことを飛び越しちゃっているのかもしれない

だから、あそこにいる鳩だって、ずっと面子が変わらない。同じやつばっかりだ

陣内が何か口にするたびに、「絶対」の価値は下落していく

初対面の者同士が、短時間でよくもここまで険悪になれるものだと感心できるくらいの雰囲気だった

永瀬には、わたしに見えないものが見えている

わたしは決してそうではないと分かってはいても、とりあえずの妬みを感じる

不良の中古品を返品してくるかのように、陣内くんを引き渡してくれた 

「陣内はね、喋れば喋るほど、怪しまれるんだ」
「俺に呪いでもかかってんのかよ」

麦を発酵させて作った酒を、五百ミリリットルくらいのジョッキで五杯ほどだよ

それは白じゃない。薄い黒だ

俺たちは奇跡を起こすんだ

俺は生まれてこの方、ダサかったことなんて一度もないんだよ

クマのプーさんに知性が加われば、確かに無敵だ。いや、無敵ではないか 

「行かない理由が見つからないんだよね、困ったことに」
彼女の口調には、困惑はまるで含まれていない

陣内くんは、鴨居くんにとっての、パンの耳だ

確か、限定だから

暴動を起こした水道ホース


2016/01/19
#すきなことば